ななころびやお記

27歳国語科。「ことばを介して仲間とつながる」をテーマに日々奮闘中。国語の授業、中学生とのクラスづくり、部活運営、ちょっとした工夫などを中心にゆるゆると日頃の思ったこと、気づいたこと、思いついたことを書き綴っていきます。

僕に「クラスづくり頑張ろう」と思わせてくれる3つの手法。

私の学級経営のテーマはここ数年「本音で語り合える仲間であれ」というもの。 

共感してくれる同期や、先輩がたの教えもあり、軸は大きくぶれずにここまでやってきました。

彼らが大人になってから、思いを素直に語れる人間になるためには、中学生という敏感な時期の成功体験、信頼体験がとっても大切だと思うのです。

 

しかし、中には抵抗を示す生徒も少なくありません。

特に、小学校のときに人間関係で傷ついた思いをした子にとって「自分を出す」なんて、「叩かれに行く」ようなものだと思ってしまう傾向があります。

そんな繊細な中学生も一手に引き受けるわけですから、何事も、強引に気合いで推し進めてはいけないと考えています。

関係づくりも段階を踏むためには大人側も引出しが多いに越したことはないでしょう。

 

なかなかうまくいく日々ばかりではありませんが、そんな私も「がんばれるかも」と思えるようになった3つの手段について今日は書いていきたいと思います。

  1. 学級通信による紙上での相互理解の支援
  2. SGEのふれあい体験による勇気づけ
  3. SSTによるコミュニケーショントレーニング

 

1.学級通信による紙上での相互理解の支援

ベテランの先生方に学んだ手法の一つに、「学級通信の活用」があります。

仲間がどう思っているかを知る、というのは安心してコミュニケーションをとる上で大変大きな手掛かりとなります。

同じ体験の中で、どう気づき、感じたかを交流するのは、授業時間の中だけでは、難しいこともあります。

声の大きい生徒だけが自己主張をするのでは、安心した環境をつくることにはマイナスの効果をもたらしてしまうことさえあります。

 

そこで、学級通信の活用をします。

全員分の感想を一言ずつでいいから共有するのです。

はじめは無記名→班ごと→個人名と共に…というように表記も生徒と相談をしながら少しずつオープンにしていきます。

積極的な自己開示、特に感情を書けた部分に関しては、アンダーラインで「がんばったね」とポジティブなフィードバックをしていきます。

不思議と、仲間のことばには、大人の言葉の何倍も興味を示して読んでいる様子がうかがえます。やっぱり中学生にとって仲間の存在は大きいのだなとつくづく感じます。

時間はかかれど、効果を実感できる方法です。

 

2.SGEのふれあい体験による勇気づけ

SGEは、構成的グループエンカウンターといいます。

「ふれあい(ホンネの交流・感情交流)」と「自己発見(感情体験を伴った気づき)」を通しての「行動変容」「人間的成長」を目的としたプログラムです。

学校で行われるSGEは、人間性心理学、実存主義ゲシュタルト療法などを背景としたものが多く、教育カウンセリング(育てるカウンセリング)に根差したものが多いとされています。

 

ただのレクリエーションでの交流と異なり、明確な枠組みを設定し、安心して交流する環境を構成することが大切です。

繰り返し実施する中で、「この仲間たちの中では自分を出してもいいんだ」と体験的に感じられるようになってくると、子どもたちも少しずつ「素」を出してくるようになります。

生徒たちが、無難なコミュニケーションを交わすだけでは、本当の意味でのつながりは生まれません。

ただ、リーダー(エクササイズを進める人/学校で言えば教員)にも相応のスキルと体験が求められます。なかなかうまくいかないことが多く、やるたびに勉強がんばろうと思わせられるプログラムでもあります(^^; 

構成的グループエンカウンター事典

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 3.SSTによるコミュニケーショントレーニング

コミュニケーションは生まれ持った才能だ、ぼくなんかには無理

中学生の私が日頃考えていたことでした。

今考えるとなんて、ヒネた子どもだったのだろうと思いますが、面談などでゆっくり話をしていくと、意外と私だけではなく、同じように考える中学生も多いことに気づきます。

 

SSTとはソーシャルスキルトレーニングという、行動療法に基づいた手法を指します。

「上手く仲間とコミュニケーションを取れない」「なんだか上手に話しかけられない」「なんて返したらいいかわからない」などの悩みは、スキルが足りないから。

コミュニケーションに苦手意識をお持ちの(もしくは、持っていた)経験がある方はわかるかもしれないのですが、スキルを身につければ誰でも上手にコミュニケーションをとれるようになる…そう、考えるとすこし前向きな気持ちになれそうな気がしませんか?

 

「かかわり」の力と「配慮」の力、どちらも育てていくと、少しずつ学級内での人間関係のトラブルが減っていきます。関わり方を身につけていった生徒たちは少なからず「安心して本音を話せる仲間」も増やしていくことができる傾向にあります。

 

いま子どもたちに育てたい学級ソーシャルスキル 中学校

いま子どもたちに育てたい学級ソーシャルスキル 中学校

 

 

「本音で語れるクラスをつくること」への道のりはまだまだ長いけれど、いつか生徒たちの力になると信じて勉強していきたいと思います。

 

みなさんのオススメの方法があったらぜひ、教えて下さいね(*^-^*)