ななころびやお記

27歳国語科。「ことばを介して仲間とつながる」をテーマに日々奮闘中。国語の授業、中学生とのクラスづくり、部活運営、ちょっとした工夫などを中心にゆるゆると日頃の思ったこと、気づいたこと、思いついたことを書き綴っていきます。

鹿嶋真弓先生に学ぶSGEを通した「本音の交流」のある学級経営

勉強にはいろいろな手段があっていいのかな、と思っています。

中でも、実際に足を運んで、講演に参加したり、自分自身がワークショップの中で何かを体験するというのはとても大切なことです。

そんな中、今回は映像から学ぶということで、一つのDVDを紹介したいと思います。

 

かなり前のもの(2007年)ですが、今回は鹿嶋真弓先生のDVDをamazonで購入しました。

 

 

鹿嶋先生は学級経営に関する研究をされている高知大学の准教授をされている先生です。(という紹介で合っているのかしら??)

かつては、東京都の中学校で勤務されていた先生でもあります。

 

鹿嶋先生は構成的グループエンカウンター(SGE)の研究を進められています。

今回は紹介するものは、プロフェッショナル 仕事の流儀のバックナンバーで、中学校三年生の学級を舞台に「人の中で、人は育つ」をテーマにまとめられたドキュメンタリー映像でした。

 

はじめは、自分自身の教育技術を上げたいと思って買ったのですが、単なるハウツー以上の価値があったように思います。

 

鹿嶋先生の生き様に学ぶ

私は、まだまだ勤務一校目。

中学校も、比較的落ち着いた学校なので、まだ「学級崩壊」というものは経験していません。

ある世代以上の先生方は、誰でも経験していると皆おっしゃっていますが、そういった時代をかいくぐって来られた先生方は、本当に尊敬します。

 

そんな私にとって、机の上を走り回る生徒だとか、火のついたマッチが飛び交う教室という話、そして、「教師やめますか それとも 人間やめますか」という言葉はやはりショッキングなものです。

しかし、心が折れそうになった経験を乗り越えて、情熱を持って一人ひとりの子どもを大切にされている信念は人となりに現れるのだということを感じた映像でした。

 

鹿嶋先生の立ち振る舞いに学ぶ

映像には講演だけでは見られない場面があります。

それが子どもたちとの交流です。

あるシーンで、受験に不合格だった生徒の話は「そうか、あなたの涙はそういうことに対する涙だったのね」と語りながら受け止めていらっしゃいました。

研究授業参観などでは、なかなか目の当たりにしない光景です。

もちろんディレクターによる編集、カメラを通した映像ということで、ありのままというのとは違うかもしれません。

しかし、信念をもって指導されている先生の立ち振る舞いには、学ぶものがたくさんありました。

人の中で、人は育つ」という先生の言葉は、1年目に先輩の先生からたくさん教わったこと。

それを体現されている先生だなぁ、と強く思いました。

 

 

うまい先生に学ぶ 学級づくり・授業づくり・人づくり

うまい先生に学ぶ 学級づくり・授業づくり・人づくり

 

 

 

同時に、職場にいらっしゃる先輩方が子どもと関わる場面を見るということの大切さもあらためて実感しました。

フィルターを通さず、今しか見られない先輩方の姿をしっかり焼きつけて今後の自分の糧にしたいと思います。

 

鹿嶋先生の作る学級の雰囲気に学ぶ

学級の生徒たちのつながりは、演技だけでは到底表現しえないものがあります。

思いを必死で語る子どもの姿が映し出される場面では、中学校の一つの学級の中で、ここまでストレートに思いを語れる子どもに育つのか、と驚きます。

言葉だけではありません。

たとえば、最後の方の活動では、「握手」を通して思いを伝え合うシーンがあります。

高校受験の真っ最中、生徒たちの間には、確かに心の交流、本音の交流がありました。

言語に現れないコミュニケーションの中でも通じ合い、信じ合うという姿は伝わってきます。

 

中学校三年生のクラスで、男女で固い握手を交わし合えるというのは、鹿嶋先生の学級が本当に固いきずなで結ばれている学級だということを言わざるを得ません。

今までにも幸いなことに、そのような学級や部活動を拝見したことは何度かありますが、そういったクラスの生徒たちの姿を見ることが何より、生徒たちの間のきずなを育むうえで、実に多くの気付きと学びをもたらします。

 

 

中学校 学級経営ハンドブック

中学校 学級経営ハンドブック

 

 

 

学び合う仲間がいるありがたさ

私には、2歳年上の同期がいます。

公私ともに仲良くさせてもらっている彼とは、3年間同じ学年でした。

その中でも、共にSGEを実践しながら学んできた大切な仲間です。

今回も、彼と二人で職員室でDVDを視聴し、2年前に出した卒業生のことをお互いに振り返りながら食い入るように映像を見ていました

今思えば、職員室で仕事をされていた先生方にはゴメンナサイですが、子どものために学ぶ、勢いばかりの若手をあたたかい目で見守ってくださった諸先輩方に感謝します。

思い残すことといえば、終わった後、彼ともっとじっくり思ったこと気づいたこと感じたことをシェアしたかったなと思うのですが、それはまた、別の機会に。

 

 

学びを返すことができるのは目の前の生徒たち

学ぶのは何のため?

目の前の子どもたちのためです。

子どもは大人を選べません。

だからこそ、今ある出会いを大切にして、時間がない中でも勉強したいと思うのです。

 

鹿嶋先生が作中で「エンカウンターは万能ではない」とおっしゃるように、一つのものだけに傾倒して学び続けるというのはもちろんいいとは思いません。

しかし、一つ一つ大切に学んでいくことが、いまの自分にとっては大切なことだと考えます。

 

自分自身をふりかえるいいきっかけをいただきました。

ありがとうございました。

まだ、ご覧になっていない方は、2000円ちょっとですぐに届きますのでぜひご覧になってくださいね^^